その手間を惜しむべきではない-j9九游会登陆入口
その手間を惜しむべきではない
意味はわかるんですが、その文法のことを尋ねたいんです。
おし・む【惜しむ・愛しむ】ヲシム
〔他五〕
(形容詞ヲシを動詞化したもの)
①(手放さねばならないものを)捨て難く思う。愛着を持つ。名残惜しく思う。拾遺和歌集哀傷「いにしへは散るをや人の―・みけむ花こそいまは昔こふらし」。大鏡伊尹「父おとどにも劣らせ給はずこそ世人―・み奉りしか」。「別れを―・む」「行く春を―・む」
②いとしく思う。深くめでる。いつくしむ。続後撰和歌集春「―・むべき庭の桜は盛りにて心ぞ花にまづ移りぬる」
③物惜しみする。出し惜しむ。古今和歌集夏「隣よりとこなつの花を乞ひにをこせたりければ、―・みてこの歌をよみて」。宇津保物語吹上下「涙雨の脚のごとくこぼる。帝より始め奉りて、声も―・まずなむ」。「骨身を―・まず働く」「協力を―・まない」
④大事にする。尊重する。「名を―・む」「寸暇を―・む」
べき[助動]⇒べし
【べし】
[助動][べから|べく・べかり|べし|べき・べかる|べけれ|○]活用語の終止形、ラ変型活用語は連体形に付く。
1 当然の意を表す。…して当然だ。…のはずだ。「地方路線のいくつかはやがて廃止されるべき運命にある」
「行成ならば裏書きあるべし。佐理ならば裏書きあるべからず」〈徒然・二三八〉
2 適当・妥当の意を表す。…するのが適当だ。…するのがよい。「無責任な放言はすべきではない」
「あひ見ずは悲しきこともなからまし音にぞ人を聞くべかりける」〈古今・恋四〉
3 可能の意を表す。…できるはずだ。…できるだろう。「今月中に目標に到達すべく努力している」
「わが子どもの、影だに踏むべくもあらぬこそ、口惜しけれ」〈大鏡・道長上〉
4 (終止形で)勧誘・命令の意を表す。…してはどうか。…せよ。「明日は八時までに出勤すべし」
5 義務の意を表す。…しなければならない。「この件については君が責任をとるべきだ」
「嶺(みね)にてすべきやう教へさせ給ふ」〈竹取〉
6 推量・予想の意を表す。…だろう。…しそうだ。
「この人々の深きこころざしは、この海にも劣らざるべし」〈土佐〉
7 決意や意志を表す。→べい →べからず →べくして →べくもない →べみ →べらなり
「我はかくて閉ぢこもりぬべきぞ」〈更級〉
[補説]語源は「宜(うべ)し」の音変化とする説が有力で、上代から現代に至るまで広く用いられる。当然または必然的にそうなることと推量する意が原義で、そこからいくつかの意味に分化した。なお、現代では、1234の用法は、文語的表現の中で用いられることが多い。また、中世以降「べし」の接続は複雑化し、上一段・下一段・上二段・下二段活用には、イ列音・エ列音に伴うものもみられる。
提供元:「デジタル大辞泉」